独身のんびり屋仲間だと思っていた友人と従姉妹の結婚に、さすがの私にも気持ちの変化というのが現れました。
それは本当に小さな変化だったと思います。
それでも今までにはあまりなかったことであるということは確かでした。
「私これから先、本当はどうしたいんだろう…?」
そう、自分の未来についてちょっと現実的な疑問を持ったのです。
まぁ、とはいってもすっごく焦るとかすっごく不安感に襲われたとかいうように、深刻な状態になったというわけではないのですが。
それでものんきな私にしては、大事な変化の第一歩だったと思います。
このまま独身で仕事をしながら一人で歩いていくのか、結婚をして誰かと一緒に試行錯誤しながら歩いていくのか。
できたら嫌いでないから子どもだって産んでみたい。
そうなるとやっぱりパートナーを見つけて「結婚」することが必須条件だが、そもそも私「結婚」できるのか…?
そんなとりとめのない妄想をぐるぐると頭の中だけで展開して、最後には「ま、今すぐというわけでなし。」なんて勝手な結論をつけて眠りにつく…
本当にしっかりしなよ、とあの頃の自分に説教したいくらいです。
現実に対し小さな不安が芽生えたとはいえ、まだまだのんびり屋であることに大きな変わりはなかった私でした。
結婚が決まった従姉妹は、私だけでなく私の母とも仲がよく、母も小さい頃から従姉妹を可愛がっていました。
自分の娘と同じで、いつまでも色っぽい話のない困った子だと思っていた従姉妹の結婚話は、母にとってもものすごく衝撃的だったようです。
ある夜、部屋で母と二人だけの時があったんです。
最初はたわいのない世間話的なことをしていたんだと思います。
ですが夕食後で二人とも少しお酒が入っていたこともあって、普段は照れもあってあまり話したことのない「結婚」について語り合っていたんです。
「私やお父さんはいずれあなたより先に死ぬでしょう。
その時あなたが一人だったらと思うと心配なのよ。
結婚なんてこればっかりは縁だから、私がどう思おうとどうしようもないんだけど、先のことを考えるとねぇ…。」
たぶん初めて聞いた母の本音でした。
私が感じていたちっぽけな不安とは比べ物にならないくらい、母は私のことを想っていてくれたんだなぁ、と思うとなんだか申し訳ないような気分になってしまいました。
でも、親に心配ばかりさせているのんびり屋の娘は、母の本音に心揺さぶられていてもなお、まだ現実に向けて腰を上げることをこの時本気では考えていませんでした…。
ぶっちゃけ。